ブログ34 『失語症の友人を他己紹介する』

高次脳機能障害者のサロン『えん』ブログ

かつてない、難解なテーマとなりました、第34回。

始まる前にメールや直接ご質問が複数人あったのは初めてです。

でもいつも通り!

答えはありません。

そこが難しい。

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質問の意味が分からない!

友人が失語症だったら、て?

自分が失語症なのだから、友人を紹介するってピンとこない。

誰に紹介するの?

どんな場面なの?

などなど、

具体的な質問たくさんいただきました(^^ゞ

それで少しわかりやすく・・・

「今日は失語症の方に話を聞きます!
あなたはどんな症状を持ってますか?」

「失語症ってきっとこういう症状なんじゃない?
失語症以外の方そういう視点で!」

失語症者が語る 失語症の症状

言いたいことが言えない

だから違う言葉に置き換えるときもある

は歌える

とにかく間違えてもいいからしゃべる!

言いたいことはある程度でてくる

でもスムーズに話せない

口が回らない

聞いたり読んだりするのは大丈夫

だけど字を書くのとPC入力が難しい

文法とか

質問も出ました

Q言葉が思い出せないのは人の名前が思い出せない感覚と違うの?

スイカを見てもスイカという名前が出てこないときがあった。

これは名前が思い出せない感覚とは違った。

失語症について もう一度考えよう

失語症って?

脳の中の”言語野”と呼ばれる部分が損傷した結果生じる言語障害のことです。

主症状は「言葉が出てこない

そして、聞く・話す・読む・書く・計算することの障害が出ます。

その感覚は、

言葉の分からない外国に行ったときのよう、と表現されることもあります。

より複雑にしているのは、

もともと日本語を話せていた方が、日本語を話せなくなるということ。

つまり、生まれたばかりの赤ん坊や外国の方が日本語を学ぶのと

失語症の方が言葉を取り戻していくのとでは

全く異なるということです。

例えば、子供も外国人もひらがなから勉強すると思いますが、

失語症の方は、漢字の方がわかりやすい傾向にあります。

あるいは、単語でとぎれとぎれ伝えられるより、

文章や文脈があった方が伝わりやすいこともあります。

『横浜失語症者のコミュニケーションを支援する会』さんからわかりやすいリーフレットがあります。ぜひご参考に。

隣の人はどんな人?

改めて、

せっかく縁あって『えん』で巡り合った私達

互いの障害について語り合い、理解し合えたら

そこから理解の輪がらせん状に広がるんじゃないかなと

何はともあれ、

症状や障害、背景や属性にとらわれすぎないで

あるがままのあなた、わたしを見られるといいですね。

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